道具より先に仕事の一覧
自動化しようとして新しい道具から探すと、肝心の何を自動化するかがぼやけます。まず一週間ほど、自分が実際にした仕事を書き出してみてください。仕事の名前、かかった時間、どれくらいの頻度か、毎回同じやり方か、くらいで十分です。書いてみると思ったより時間を取られている繰り返し業務が見え、自動化の候補が自然に絞られます。
- 記録の例:「週次の売上表の整理/40分/毎週月曜/毎回同じ形式」
- 記録の例:「問い合わせメールの振り分け/一日に何度も/種類がいくつかに決まっている」
自動化は道具より仕事の一覧から始まります。一週間の繰り返し業務を書き出し、任せる仕事と人が確かめる仕事を分け、小さく試して効果を記録する手順です。
自動化しようとして新しい道具から探すと、肝心の何を自動化するかがぼやけます。まず一週間ほど、自分が実際にした仕事を書き出してみてください。仕事の名前、かかった時間、どれくらいの頻度か、毎回同じやり方か、くらいで十分です。書いてみると思ったより時間を取られている繰り返し業務が見え、自動化の候補が自然に絞られます。
繰り返し業務がすべて自動化に向くわけではありません。次の条件を多く満たすほど、AIや簡単な自動化の道具に任せやすくなります。特に、結果を自分ですばやく確かめられるかが大切です。確認に元の仕事と同じくらい時間がかかるなら、自動化の利点は消えてしまいます。
反対に、次のような仕事はAIが下書きを作っても、最後の判断は必ず人が行います。外に出るもの、元に戻しにくいもの、人に影響する判断の直前には確認の段階を置きます。
書き出した業務一覧をAIに渡して自動化の候補を分けてもらうと、思いつかなかった方法が得られることがあります。このとき会社名、顧客情報、社内の数値は外し、仕事の形だけを説明してください。AIが勧める特定の道具や機能は、自分の職場で実際に使えるかを別に確かめる必要があります。
候補が決まったら、一度に一つだけ、短い期間試してみてください。試している間は、かかった時間と結果に手を入れた回数を書き留めます。時間は減ったのに直す所が多いなら頼み方を磨く必要があり、どちらも良くならないならその仕事は自動化に向いていません。勘ではなく記録で判断すれば、役に立たない道具に費やす時間が減ります。
自動化は大がかりである必要はありません。次のように段階的に広げていけば、危険を抑えながら効果を得られます。AIが書いたマクロやスクリプトは、必ず元のデータではなく写しで先に動かし、何をするコードなのか説明を受けて理解してから使ってください。
業務の資料を外部のAIサービスに入れてよいかは会社が決めることです。認められたサービスか、どのデータまで入れてよいかを先に確かめてください。個人のアカウントで業務の自動化を作っておくと、担当者が替わったときに誰も管理できない流れが残ることもあります。作った自動化は何をするのか、どこにつながっているのかを短く書いて共有しておきましょう。
自動化を一つ作る前に、次を確かめてください。